空調服は長袖と半袖とベストのどれがいいのかを考えてみよう
2021-06-13
空調服を調達したいと思ったときに商品のラインナップを見てみると長袖、半袖、ベストという三つのタイプがあるのに気づくでしょう。どれがいいのかがわからなくて結局決まらず、夏を過ぎてしまったからまた来年考えようということになるケースもよくあります。
この記事ではどうやって決めると良いかを紹介するので参考にして下さい。
結論から言えば目的と用途次第
長袖と半袖とベストの空調服でどれが最も優れているかは、結論から言えばどんな目的で空調服を着るのか、使用用途は何になっているのか、どんな着心地を期待するのかによって決まります。この作業をするときには長袖が最適だという形で作業内容と結びつけることはある程度はできますが、それでも個人の感性との兼ね合いもあるので選択肢が一つしかないわけではありません。
これが最も良いというのを簡単に決められないからこそ、メーカーでは同じシリーズでも長袖のジャケットとパーカーベストを用意したり、半袖のブルゾンとベストを生産したりしています。そのため、重要なのは長袖、半袖、ベストの三種類それぞれについて、どんな特徴があるのかをよく理解して自分なりに魅力が大きいものを選び出すことです。
そのためには最初に目的や用途、利用シーンや希望する着心地などをよく考えておくことが欠かせません。
同じ長袖の空調服でもメーカーによって機能に差があり、同じメーカーでも違うデザインや仕様のものがあるなど、必ずしも長袖、半袖、ベストのどれにするかという判断だけで空調服を選ぶことはできないでしょう。
その点も念頭に置きつつ、どういう空調服の使い方をしていくのかを具体的に考えてみるのが大切です。
以下では長袖、半袖、ベストの空調服についてそれぞれの特徴を紹介します。
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長袖の空調服の特徴
長袖の空調服はワークウェアとしての機能が優れていて安全性も高く設計されているのが特徴です。長袖は腕全体を覆うことができるので、危険な作業をする場合にもケガや火傷、薬品への接触などのリスクが下がります。さらに、紫外線カット仕様になっていて暑い日差しの下でも日焼けをしないで済むようにできるのもメリットです。
遮熱加工を施してあるモデルも多く、腕がカバーされている割には太陽光による熱が伝わりにくい影響で暑くならずに済むのも特徴でしょう。また、袖にポケットを付けてあるモデルも多く、ペンを指しておくなどの便利な使い方ができるのも魅力です。
空調服ではファンを取り付けて風を送り込む仕組みになっているので、うまく風が袖の方まで流れるように設計されていれば袖による暑さも最低限に抑えられます。もともとワークウェアは長袖がスタンダードだった影響があり、そもそもバッテリーの出力やファンの形状の設計が長袖の空調服を着用することを想定していることが多くなっています。
そのため、空調服としての真価を発揮できる可能性が高いのも長袖の空調服の特徴です。機能面についても半袖やベストに比べると充実している製品が多く、どんな現場にも合っているものを見つけやすくなっています。
人気が高い影響もあってラインナップのバリエーションも豊かになり、カジュアルシーンで着られるものも増えているのが現状です。
ベストの空調服の特徴
半袖の空調服について確認する前に、長袖との違いが分かりやすいベストの空調服の特徴を見てみましょう。ベストの空調服は涼しさを追求できるのが最大のメリットで、袖がなくて肩のところまでしか覆われていないので腕は外気にさらされます。
風通しの良いところで作業をするなら袖がない方が快適でしょう。ただ、諸刃の剣という面もあり、風通しが悪くて湿度が高いような場所で着ると腕だけ汗でべとべとしてきてしまうこともあります。特にじっと同じ場所で作業をする場合には風を切ることもないので問題になりがちな点なので覚えておきましょう。
紫外線対策なども必要になることにも留意しておく必要があります。ただ、ベストは袖がないので涼しげな印象を与えやすく、周囲に暑苦しい印象を持たれることがありません。普段使いにも使える空調服が良いという場合には長袖よりも周囲の目を気にせずに着用できるでしょう。
また、ベストは袖がないので作業の邪魔にならないのも特徴です。腕全体を使うような作業ではしばしば袖が動きを妨げたり、手元の作業では袖口が邪魔になったりすることがありますがベストなら心配ありません。長袖の空調服では袖の方に風を送り込んでいると手元に風が流れてきてしまいます。
それが作業を妨げることがあるので注意が必要ですが、ベストならこのような問題は起こらないので安心です。なお、ベストの空調服は長袖や半袖に比べて商品のラインナップが少ないので注意しましょう。比較的新しいタイプなのでこれから増えていく可能性はあるので、良いものが見つからないときには来年のモデルが出るのを待った方が良い可能性もあります。
半袖の空調服の特徴
半袖の空調服は長袖とベストの中間的な位置づけです。長袖ほど暑くはなく、ベストほど腕が危険にさらされたり作業を妨げたりすることはありません。半袖は暑苦しいというイメージを持たれることがないのも魅力で、下着と半袖の空調服という組み合わせにしてとても涼しい状態を作ることもできます。
機能面は長袖の空調服に準じている場合がほとんどなので、袖にペン差しがあるなどの工夫が施されたものもたくさんあります。長袖のように手元に風が来てしまって問題になるということもないため、夏場の空調服としては意外にバランスが良い仕様になっていると考えられるでしょう。
使い分けても良い
決めるのが難しい場合には長袖も半袖もベストも購入して使い分けても良いでしょう。バッテリーとファンは同じメーカーのものなら付け替えれば使えるので、メーカーだけ同じにすることができれば全種類調達して使い分けるのもコストパフォーマンスが高いと考えられます。
目的に応じてどれにするかを考えよう
長袖、半袖、ベストの空調服にはそれぞれ特徴があるので、どれが最も優れているかは一概には決められません。目的や用途に応じて最適なものを選ぶようにしましょう。シーンによる使い分けを考えるのも大切で、同じメーカーならバッテリーやファンは共通で使用できます。
今後どんな使い方をしていきたいかを具体的に考えて決めるようにしましょう。